富山エムズ企画|事例・実績のご紹介
富山エムズ企画が携わらせていただいた各種案件の事例や実績をご紹介します  

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【収録・編集】
仕込み時間が取れない!

 ライブ配信を伴わないセミナーの収録と編集の業務ですが、シンプルなセミナー・シンポジウムとは異なる点が何点かあります。今回一番の目玉?は舞台上での実演を近いカメラで会場プロジェクタにも出したいとのことで、そのためにカメラマンに入ってもらっていますがそれ以外はワンオペです。

 納品物は収録を編集したファイルなんですが、本番が2時間半もあるので疑似ナマ収録としてリアルタイムでスーパーなどを入れていきました。もちろん出来上がりのプログラムアウト以外に各カメラの収録、ATEM Mini ExtremeのISO収録もしています。

ATEM Mini 2台使いでプロジェクターもコントロールします

 プロジェクターには通常のプレゼンPCの画面を出しますが、舞台上での実演時のみ実演の手元を映すということです。そこそこ大きな会場だったのでプロジェクターの手前にスイッチャーがあり、ここで切り替えることは可能ではあったんですが、収録席から離れた舞台裏でかつ手動だったためスタッフを貼り付けられず、ATEM Mini Proを使ってリモート切り替えを実現しました。

 今回のイベントは若干イレギュラーなもので、2日間通して行われるイベントの一部に別の主催者のイベントを埋め込むというモノでした。その埋め込む側の収録・編集だったんですが、[全体主催者]-[全体イベント業者]-[部分主催者]-[部分イベント業者]という複雑な関係で、なかなか直接的な交渉ができなかったとう状況があります。

 全体主催者や全体イベント業者には日程が詰まってくるまでこちらの収録の件が伝わっておらず、全く考慮されずに様々なことが決まっていったようです。

前も後ろも余裕のないスケジュール

 「前のセミナーが13時に終わるので、そこから開演の13時30分までに準備してください。ちなみに開場は13時です」というのが最初の条件でした。報道クルーレベルなら何とかなりますが、いろんなところを簡素化したとしても上の構成を30分で組み上げることはできません。午前中のセミナーがあるので前日から機材を置いておくことはできない、というところを黒布で覆うなどいくつかの対処をして前日設営を許可してもらいました。

 それでも前日設営可能なのは最後のイベントの終わる18時以降で、これも押す可能性が高いとのこと。完全撤収が21時。この間に先の実演登壇者とのリハーサルも含まれます。通常テストやリスクを考慮して基本構成でも2時間30分ほどをいただいていますが、2時間でそこまで終わらせ、残り時間でリハーサルと収納を行いました。

 両日とも前のイベントが終わる前に舞台裏にすべてスタンバイし、前イベントのドアクローズの瞬間から急いで準備するという綱渡りでしたが何とかトラブルなく終えることができました。こう書くと簡単にうまくいったみたいに見えますが、最も時間と労力をかけたのは事前の交渉でしたね。