富山エムズ企画が
小学校の中〜高学年の生徒約250人を対象とした防火啓発のイベントの、ビジョン表示と収録を行いました。
なんと、だだっ広い駐車場の真ん中に小屋を建てて実際に燃やしてしまおうというものです。
今回の最大の特徴は「燃やしちゃうカメラ・マイク」、「ビジョンカー表示」とそこへの「情報表示」の3点です。
実際に燃えている小屋を外から観察するんですが、残念ながら中の様子は見えません。そこで、内部に燃えてしまってもいいカメラとマイクを各2台設置して燃えて使用できなくなるまで使うということにしました。
もちろん普段使っているカメラ/マイクを燃やすわけにはいかないので、HDMI出力できる小型USBカメラ(当時約¥15,000)やSM58モドキのマイク(当時約¥1,000)を適用しました。
実際カメラは発火してから約1分40秒の間映像を送ってくれました。おそらく本体よりもケーブルが先に燃えたのだと思われます。消火後残骸を探してみましたが、マイクの金属ボディを含め全く発見できませんでした。それほど高温にさらされたということですね。
全部で6畳程度の小屋なので全員に中を見てもらうわけ位はいかないため、有人カメラを入れて職員が説明しビジョン表示することにしました。最初は説明だけのつもりだったんですが、担当職員がノリノリで、結局一人コントみたいになってしまいました。
だだっ広い駐車場なので、情報表示用にビジョンカーを適用しました。
検討段階でクライアントからプロジェクターやモニターの設置という案もありましたが、さすがに屋外日中では見えないでしょう、ということで車載ビジョンの検討を始めたんですが、いかんせん価格(¥750,000〜¥1,500,000)が壁で、一旦屋外での表示はあきらめました。(荒天時対応の屋内表示は検討継続)
そんな時に別の調べ物をしていた時に偶然格安の車載ビジョンを提供しているところを見つけました。詳しい金額は書けませんがそれまでの想定最低価格の半分強です。屋外イベント主催の方はぜひ当社にご相談ください。
話を進めていくと、車自体の位置が決まってから15分あればスタンバイできるということで、荒天時に大きな体育館みたいなところに見学者を入れて見せるという対応も、ひさし部分に停めることで対応できることがわかりました。このため荒天時は別に表示機器を用意することなく、長いケーブルだけ敷設しておくことで対応できることになり、大幅にコストを下げることができました。
さて、そのビジョンに何を表示するのか。冒頭の防火啓発説明のスライド表示、前述の内部説明はそのまま表示。そして一番やりたかったのが見学者から見て反対側や上からの俯瞰映像、内部カメラ、そして内部に設置した温度計の画面、温度のラベル、出火からの経過時間などを4分割+αで表示する画面です。(上の車載ビジョン写真の表示画面部分参照)
実はATEM Mini Extreme ISOにはアップストリームキーが4つ、ダウンストリームキーが2つあるので4カメラ+経過時間+温度計のラベルが表示できると思っていました。ところが実際組み上げてみると4つのアップストリームキーで同時に位置・サイズを変更できるのは2つまでということがわかりました。
解決してくれたのはATEM Mini Extreme ISOのスーパーソース(SSRC)という機能でした。背景素材(カメラまたは静止画)の上に4つの素材を並べるという機能で、位置とサイズ・クロップは指定できますがボーダーは付けられません。ただ、SSRCはアップストリームキーより前に入ります。このため、4つのカメラをぴったり4分の1サイズで配置し、その上に温度ラベルと経過時刻をアップストリームキーで、各画面のラベルをダウンストリームキーで乗せるということが可能になりました。
温度計の表示は専用装置の画面の再撮です。日本語の表示ができないことと当日になって位置変更の可能性があったので、経過時間表示と合わせて専用プログラムを作成し、PCから表示しました。
ライブ配信を伴わないセミナーの収録と編集の業務ですが、シンプルなセミナー・シンポジウムとは異なる点が何点かあります。今回一番の目玉?は舞台上での実演を近いカメラで会場プロジェクタにも出したいとのことで、そのためにカメラマンに入ってもらっていますがそれ以外はワンオペです。
企業の周年イベントの構成と演出を担当しました。。会場側との進行や接続に関する打ち合わせと台本制作、当日の機器類操作と進行がミッションです。特徴的なのは主に協力会社を中心とした社外向けと社内向けの2回を異なる会場で実施したことです。